秘湯のランク
「秘湯」という言葉にはどこか惹きつけられるものがあるのではないでしょうか?
文字通り、どこか秘密めいた、人に知られていない温泉のことなのでしょうが、その明確な定義や基準などはないようです。
一般的に考えられることは、獣道のような狭い山道を何時間も歩いて登り、藪や草むらを分け入った場所に突如現れる温泉、といったイメージなのではないでしょうか。
この場合、ただそこに温泉が沸いているのをたまたま誰かが発見し、口コミでほんの僅かな人にだけ教えられた、秘湯中の秘湯と言えるのでしょう。
その次のレベルでは、狭くとも人の通ることができる山道の奥深くにひっそりと佇む一軒の温泉宿です。山間地で電気や水道は引かれていないため、夜の明かりは石油ランプ、料理の支度にはカマドやイロリを使い、冬の就寝時には湯たんぽが配られる…そういった情景が、秘湯という名をより一層際立たせるものです。
このあたりまでが本来の言葉の意味である秘湯ではないでしょうか。
もう少し広範囲の秘湯としては、同じく山の奥深くにほんの数軒軒を連ねる温泉宿です。
電話や電気は来ているけれど水道はない、燃料はプロパンガスで普通に煮炊きはできる程度のインフラ環境で、マイクロバス程度の人数のお客様なら宿泊できますよ、といった温泉宿です。
いわゆる秘湯感といったものは若干希薄とは言え、比較的気軽に行けるミドル級の秘湯とでも言えるのではないでしょうか?
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